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お知らせ

2022

6/08

別荘佳景様に熟成庫納品!!

4月末に岩手県盛岡市の別荘佳景様に熟成庫W900×D800×H2,200を2台導入頂きました。こちらのお客様は骨付きの短角牛を探す事から始められて当初は中々見つからずに私も色んな方にご相談したのですが難しく最終的には岩手県山形村の柿木畜産さんと話がまとまり入れて頂ける事となりました。ここで短角牛に関して少しお話をさせて頂きます。短角牛は日本短角種という和牛のⅠ種で。旧南部藩の頃に主に物資輸送に使われたいた南部牛がルーツでその後にイギリスのショートホーンと交配によって現在の短角牛が生まれました。短角牛は東北と北海道で主に飼育されていて柿木畜産さんでも「夏山冬里」の飼育方法で夏になると広大な敷地の中で自然の牧草や水、雪が深くなる冬には牛舎で飼われています。短角種は全体の約1%ほどの牛種でとても希少価値の高い牛となっています。写真は納品後に村上支配人が送ってくださったリブと腿が1本ずつ入った写真となります。

別荘佳景様は岩手駅から車で約20分位の敷地面積23,000平米の広大な敷地の中に僅か6棟の離れの部屋(すべての部屋が約100平米のスイートルーム)があり部屋から御所池を望める露天風呂付となっています。打合せ時にはまだ雪が深く静まり返ったその景色はとても幻想的で時の経つのを忘れさせてくれる様な雰囲気が漂っています。部屋の木材は青森ヒバが使われています。

熟成庫が鎮座する部屋は玄関から入ってすぐのウェイティングルームで支配人が是非ここで熟成肉を見て食べて欲しいと考え設置されましたが、1番良い場所に置いた頂弊社としましても感激です。

ファザードと玄関入り口

弊社でも何件か短角牛の熟成をと言う事で施工させて頂いていますがその美味しさは和牛でも経産牛のF1やホルスタイン種でも無く、独特の脂の切れの良さと赤身のしっかりとした肉感はたまりません。この写真はイメージですが違う短角の牧場さんです。こんな、広々とした牧場さんでのびのびとした牛はストレスも少なくとても美味しいお肉になってくれます。今回の熟成庫はいつものドライエイジングでは無くて枯らしに近い熟成庫で風をぎりぎりまで絞りどちらかというと高湿度、低風量に仕上げていますのでお肉もこんな風になってくれる事を楽しみにしています。

 

枯らしだとこの様な綿毛の様なカビが着き、このカビが枯れてくるとリブの中心は凹み水分活性により菌が少なくお肉の味は凝縮され何とも言えないお肉へと変身します。

イメージ2 枯らし熟成

弊社では8月にプレハブ型のドライエイジング庫と枯らしとドライエイジング方法の2台が1台になったセラー型の納品も待っています。どちらのお客様も甲乙つけ難いお客様ですが納品後にアップします。